ディズニー映画『アナと雪の女王』といえば歌が大ヒットしたことで有名ですが、原作はどんなお話なのかご存知でしょうか。
映画と原作は違うものですが、アナ雪の原作も映画とは違った面白さがあるんですよ。
そこでこのぺージでは、アナと雪の女王の原作について、映画との違いやアナ雪が生まれた経緯も交えて詳しくご紹介したいと思います。
アナ雪の女王の原作は?
アナと雪の女王の原作は、アンデルセン童話『雪の女王』というお話です。
アンデルセンとは、デンマークの作家「ハンス・クリスチャン・アンデルセン」のこと。
裸の王様やマッチ売りの少女、みにくいアヒルの子などもアンデルセンの書いた童話です。
リトルマーメイドの原作になった人魚姫もアンデルセンの童話でしたね♪
アナ雪の女王の原作の内容は?
それではアンデルセン作『雪の女王』の内容を簡単にご説明します。
その鏡は、醜くいものや悪いものは美しく見え、きれいなものや正しいものほど醜く、ひどい様子に映る鏡でした。
悪魔はその鏡を天に持っていこうとしましたが、途中で落としてしまい、悪魔の鏡の小さなかけらや破片が地上に降り注ぎました。
さて、ある町にカイという男の子とゲルダという女の子が住んでいました。
2人は兄妹ではありませんが、ともに貧しいながらもきれいな心を持ち、幸せに暮らしていました。
ところがある日、悪魔の鏡の小さな破片がカイの目に、少し大きなかけらがカイの心臓に入ってしまいました。
優しかったカイは、いじわるで悪い子供に変わってしまい、ある日ソリに乗ったまま雪の女王に連れ去られてしまったのです。
ゲルダは深く悲しみましたが、カイを探しに1人で旅に出かけます。
途中、川や花や動物、魔法使いのおばあさん、王子様と王女様などと出会いながら危険な冒険をくぐりぬけ、ゲルダはついに雪の女王の白にたどり着きます。
氷のように冷たくなったカイを見つけたゲルダは、カイに抱き着いて泣きだしました。
ゲルダの涙はカイの胸にしみこみ、心臓で凍りかけていた鏡のかけらを洗い流してしまったのです。
カイもわっと泣き出し、涙が目に入っていた鏡のかけらも流れてなくなりました。
ゲルダの真実の愛が呪いにかかったカイを救ったのです。
こうしてカイを取り戻したゲルダは、カイと一緒にうららかな日の光のあたるおうちへと帰ることができたのでした。
アナと雪の女王と原作の違いは?
アンデルセンの『雪の女王』のあらすじはいかがでしたでしょうか。
アナ雪とはずいぶん違った印象を持たれたのではないかと思います。
アナ雪と雪の女王は、登場人物、設定、ストーリーとほぼすべての点で違いがありますよね。
なぜアナ雪と原作はここまで違うのか。
それは、アナ雪が生まれるまでの歴史にその答えのヒントが隠されているのです。
実は、ディズニー映画の原作に『雪の女王』が選ばれたのはなんと1937年のこと。
世界初の長編アニメ映画『白雪姫』の大ヒットの後、次のテーマの候補に挙がったのが始まりだったのです。
ウォルトディズニーは『雪の女王』の世界観に魅力を感じながらも、制作はなかなか進まず時は流れていきました。
1990年代にも企画は持ち上がるものの、またしても凍結。
その間に、ディズニー映画のプリンセスは、より現代に受け入れられる姿となって描かれるようになりました。
ラプンツェルも大ヒットしましたよね♪
そしてついに2013年、長い時間をかけて企画制作された『アナと雪の女王』が生まれることになったのです。
なぜこんなにも試行錯誤してアナ雪が生まれたのでしょうか。
それは、
プリンセスが王子様と出会い、悪い魔法を真実の愛で破ってめでたしめでたし・・・
といった伝統的なストーリーが、現代の私たちに果たして共感できるのか、といった問いに答えていく形でアナ雪が作られていったからです。
- 主人公は、プリンセスと王子様ではなく、アナとエルサの姉妹
- カイの心を凍り付かせた魔法は、エルサが持っている一つの個性として描かれている
- 王子様は完全無欠なイケメンではなく悪役
- アナが愛の力で救おうとしたのは王子様でなく姉のエルサ
- エルサは王子様の愛ではなく、自分の力で運命を切り開いていく
- 真実の愛は王子様だけが無条件に持ってくるものではない
アナと雪の女王と雪の女王の違いは、おとぎ話を現代の私たちの問題に置き換えたところにあると言えるのではないでしょうか。
アナ雪は確かにディズニープリンセス映画って感じはあまりしませんよね。昔ながらのプリンセスもかわいくて好きですけどね。
アナ雪の原作は怖いの?
映画の原作が実は怖い話だった、というのはよくあるパターンですが、アナ雪の原作『雪の女王』は怖い話ではないと思います。
悪魔の鏡で呪いにかかったり、雪の女王が完全に悪役であるところなどはアナ雪とは違いますが、おどろおどろしいストーリーではありませんよね。
昔の話のほうがより勧善懲悪の要素がありますので、むしろ悪役を悪役として楽しめるという側面はあるかもしれません。
いずれにしてもアンデルセンの『雪の女王』そのものは怖い話ではありませんので、子供と一緒に楽しむこともできますね♪
アナ雪の原作まとめ
『アナと雪の女王』の原作であるアンデルセンの『雪の女王』についてご紹介しました。
原作もとてもおもしろいお話ですが、映画との違いに注目してみるのもまた興味深いものです。
機会がありましたら、ぜひ原作と映画を比べてみてくださいね。