上野にある東京都美術館開催中の「永遠の都ローマ展」に行ってきました。
3連休の前の11月2日(木)の午後でしたが、館内は大きな混雑もなくゆっくりと見て回ることができました。
そこでこの記事では、永遠のローマ展の口コミ、見どころ、所要時間について私の感想を中心にご紹介したいと思います。
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永遠の都ローマ展の口コミレビュー
永遠の都ローマ展は結論から言いますと、展示数は多くないものの非常に見ごたえがあり、新しい発見がたくさんある展示会でした。
古代ローマといえば、コロッセオやフォロ・ロマーノなどの壮大や建築物の遺跡を連想しがちではないでしょうか。
永遠の都ローマ展では、たくさんの彫刻や絵画を通して古代ローマの歴史や芸術を改めて感じることができました。
ハード面だけでなくソフト面から古代ローマを感じたい人にはおすすめの展覧会だと思います。
古代ローマについては、はるか昔の世界史の授業で習った知識程度のものです。
しかし個人的には古代ローマにけっこう興味を持っており、ローマには数回訪れたこともあり、1週間ほどローマに滞在して遺跡巡りをしたこともあるんです。
永遠の都ローマ展は、カピトリーノ美術館の収蔵品を中心に展示してあるのですが、カピトリーノの丘あたりは滞在中に何度も通っていたのになぜ美術館に入らなかったのだろう、という後悔はありますね。
遺跡を歩き回るのも楽しいのですが、美術品を通して歴史を感じるというのも非常に興味深いものだと感じました。
カピトリーノはカンピドリオとも言いますよね。あのあたりに美味しい湧き水があって、滞在中に何度も汲みに行った記憶があります。今でも飲めるのかな。
カピトリーノ美術館は一般に公開された世界最古の美術館と言われており、美術館の歴史に関する展示もありました。
また、1873年には明治政府が派遣した岩倉具視使節団がカピトリーノ美術館を訪れており、今年2023年はちょうど150周年に当たる年なんですって。
さらに古くは、16世紀の天正遣欧少年使節団がカピトリーノの丘で名誉市民権が与えられたということで、日本とカピトリーノ美術館の関係はとても深いものがあるんですよ。
永遠のローマ展を通して、ぜひ実際にローマに行ってカピトリーノ美術館を訪れてみたいと思いました。
永遠の都ローマ展の見どころは?
https://twitter.com/roma2023_24/status/1719998312550654231
永遠の都ローマ展の見どころについてご紹介します。
カピトリーノのヴィーナス
永遠の都ローマ展の一番の見どころは、カピトリーノのヴィーナスです。
有名なミロのヴィーナス、メディチのヴィーナスと並ぶ世界3大ヴィーナスと言われています。
永遠の都ローマ展の彫刻はほとんどが複製だったのですが、このヴィーナスはなんと実物!
本人が日本までやってきてくれたんですね。
カピトリーノのヴィーナスは門外不出のヴィーナスとも言われており、美術館外への持ち出しは1752年以来3回目となるんだそうです。
滅多に持ち出されれない実物が来ているということで、見ているだけで違う意味でもドキドキしました。
そんな貴重なヴィーナスですが、やはり美しい。
ヴィーナスの周りをまわって360℃何度も眺めましたが、なめらかな質感や流れるような体の線、優しい表情など本当に美しいとしかいいようのない傑作でしたよ。
ローマに行かないと見られない可能性が高いということで、カピトリーノのヴィーナスを見どころ第1位にさせていただきました。
カピトリーノの牝狼(複製)
永遠の都ローマ展のアイコンともいうべきカピトリーノの牝狼も必見です。
美術館の名前でもあるカピトリーノは、古代ローマの聖地でした。
ローマ建国神話に出てくる双子の赤ちゃん、ロムルスとレムスが狼の乳を飲んでいる像の複製です。
カピトリーノの牝狼をモチーフにした作品はいくつも展示されており、オリジナルグッズではかわいいぬいぐるみも売られていました。
複製ですが、ローマを知るにはぜひ見ておきたい作品です。
コンスタンティヌス帝の巨像(複製)
今回の展示で驚いたのが、コンスタンティヌス帝の巨像(複製)です。
頭部、左足、手、球体の複製が展示されているのですが、とにかく大きさにびっくりです。
何となくお台場のガンダムを思い出してしまいました。
大きな巨像は権力の象徴だったのでしょうが、はるか昔にこんな大きな像を作ろうとしたなんてすごいですよね。
2022年から2023年のミラノで開催されたた展覧会では、コンスタンティヌス帝の巨像の復元が試みられたんだとか。
全身の座像だという説が有力ですが、こんなに大きいと展示するスペースもないんじゃないかと思ってしまいますね。
ちなみに館内は写真撮影不可です。唯一「トラヤヌス帝記念柱」の複製は写真OKとなっていました。
永遠の都ローマ展の所要時間は?
永遠の都ローマ展の所要時間は、私の体感的には約60分ほどです。
展示作品は76点と、展覧会としては少なめですが、地下1階から2階まで3フロアにわたって展示されており、移動も含めるとゆっくり見て回るには1時間くらいはみておくといいんじゃないかと感じました。
私が行った時は空いていたということもあり、じっくりと見られたので余計に時間がかかったのですが、せっかく行くからには時間に余裕を持っておきたいところです。
展示スペースの後にはショップがありますので、お土産をゆっくり買いたい人は買い物の時間もたっぷりとっておくといいですね。
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永遠の都ローマ展の口コミ 見どころや所要時間のまとめ
永遠の都ローマ展の口コミレビュー、見どころや所要時間についてご紹介しました。
同じく上野公園内、上野の森美術館で開催中の「モネ連作の情景」の混雑に比べると、永遠の都ローマ展は空いている印象でした。
有名絵画と比べるとちょっと地味かもしれませんが、彫刻群は絵画とはまた違った魅力があり、とても興味深い展覧会になっています。
芸術の秋、ぜひ永遠の都ローマ展で歴史を芸時術に触れてみてはいかがでしょうか。